座敷わらし!?学童保育で一人でかくれんぼしていた男の子の正体は?


座敷わらし35歳女性です。これは今から10年前、東京都内某市で学童保育のアルバイトをしていた時の話です。

「空いている時間だけでいいし、融通が利くし、なによりも時給が1000円ももらえるの!」と言う友人の勧めで わたしはこのバイトを始めました。

ちょうど4月から引っ越しした関係もあり、新しく仕事を探していたわたしにはピッタリな話でした。

この学童は徒歩で通える好条件だったので早速連絡を取り、足を運んでみることにしました。

お試しからということで、初のは午後の2時から5時までの3時間のアルバイトは難しいものではありませんでした。

子どもたちがやってくるまで、その日のシフトの確認し、大体が1時間交代になっており、室内遊びの後、庭遊び、その後におやつタイムがあり、お家の人がお迎えに来るまで面倒を見る。そんな内容でした。

シフトが終わる時間になると、職員の部屋で1日の振り返りと反省会を 正規職員の方と一緒に行っていました。

その学童でのアルバイトを1ヶ月くらい続けた頃、あの不思議な出来事が起こりました。

座敷わらし

座敷わらしそれはいつも通り、室内遊びと庭遊びを終えて、子どもたちがおやつを食べる休憩の時間のことでした。

子どもたちはおやつタイムの間、遊ぶ部屋の隣にある和室へ移動し、時間を過ごします。

おやつタイムは正規の職員の方が2名で面倒を見て、その他のアルバイトの人は 遊ぶ部屋の掃除や廊下の掃除を手分けして行うことになっていました。

そしてその日のわたしの担当は廊下掃除でした。

いつもどおり、廊下の突き当たりにある図書コーナーの本を整理して、廊下を掃除機で綺麗にしている時でした。

ちょうど、よく子どもたちがかくれんぼの時に隠れている廊下の陰になっているような所を掃除していると、おやつの時間なのに、掃除機をかけているわたしの後ろの方で、小学2年生くらいの男の子がコソコソとかくれんぼしているような気配を感じたのです。

わたしは掃除の時間は子どもたちと離れて一息つきながら作業を進めるのが休憩の代わりになっていました。

なのでちょっとイラッとしてしまって、その男の子にちょっとキツめに「おやつタイムだから早く部屋に入ってよ!」と声をかけ、それと同時に後ろを振り返りました。

でも、気配は確かに感じたのに、後ろには誰もいませんでした。

座敷わらし

座敷わらし「あれ?おかしいな」と思い、いつも子どもたちが隠れそうなところもいろいろと探したのですが、男の子は見つかりませんでした。

「気のせいかな?疲れているのかも」と思い直し、その時はそれ以上は特におかしいとは思わずに掃除を終わらせたのです。

そしてその日の業務が終了し、職員の反省会の時間となりました。

その日のわたしは2時から6時のシフトとなっており、正規職員の方も数名同時に帰宅する時間となっていたため、いつもより大勢での反省会となりました。

「今日は何かありましたか?」という管理職の方のいつもどおりの質問に「あ、そういえば…」と掃除の時間の男の子のことを思い出したのです。

そういえば、今日の掃除のとき、廊下で2年生くらいの男の子がかくれんぼしているような 何となく後ろをついてくるような気配がしたんです。振り返って注意したんですけど、誰もいなかったんですよ。アハハ、引っ越しの疲れが今ごろ出て来てるんですかね。

普通の日常会話として明るめに話をしたところ、正規職員で長くそこに勤めている2人の方の表情が強張りました。

A子さん、その男の子を見たのって、ちょうど廊下のその辺りじゃない?

職員の方が廊下の陰を指さしました。まさに、わたしが立ち止まって男の子に声をかけたあたりでした。

あ、そうですけど…どうして分かったんですか?

そうたずねると、2人の職員の方が顔を見合わせて話し始めました。

実は、ここを警備してる人から聞いたんだけど・・・その警備をしてる人が夜中、外からこの建物を見回りしていたとき、ちょうど廊下のその場所で遊んでいる2年生くらいの男の子を何度も見てるんだって。もしかしてA子さんって 霊感ある人?

座敷わらし

座敷わらしその話を聞いてわたしは背筋が凍りつきました。

自分に霊感があるかなんて これまでの人生で考えたこともなかったですし、そういった体験をしたこともありません。

ですがそのとき ふと

もしかして…今まで何気なくかくれんぼで遊んでいた子の中にも、あの男の子とか・・・本当はこの世に存在していない子も入っていたのでは!?

…という思いが頭をよぎりました。

ただ、その警備員さんもわたしも その男の子を目撃したり 気配を感じることはあっても、霊障のような悪いことが起こることはありませんでした。

この出来事には一瞬背筋がぞっとしましたが、自分的にはあの男の子にまったく邪気を感じてはいなかったのです。

なので自分の中で「仕事だから」と割り切ることにして 学童保育のアルバイトはやめませんでした。

その後もあの学童で数年間働きましたが、わたしがあの男の子を感じたのはその1回限りでした。

その学童は今でも同じ場所で運営されていて、不幸な事故や子どもの怪我などがあったという話も聞かないので、あの男の子は学童施設の座敷わらし的な存在なのではないかと感じました。

わたしが仕事をやめてから数年経ちますが、もしかしたら今もそこで、かくれんぼしている男の子がいるかもしれません。