特定の異性と契約し、生涯を共にすることを誓う「結婚制度」大好きな相手と結婚するには、気持ちだけでなく法律上の様々な契約をしなければなりません。
たまたま好きになった相手が離婚経験者、ということもあるでしょう。筆者(30代女性)も正にそれに当たりますので その体験を元に、離婚経験者と再婚するときの注意点をお伝えします。
交際相手がバツイチで結婚するか悩んでいる方も多いとは思いますが、この体験談が参考になれば幸いです。
初婚の人が自分自身で気を付けたい注意点
まずはあなた自身の問題と心の整理をしておきましょう。離婚経験者と結婚する時は、初婚同士よりもある程度心の準備が必要です。
嫉妬やこだわりは捨てる
例え初婚同士でも「元カレ」「元カノ」くらいは居るはずです。離婚経験者と結婚するということは、絶対に「元ダンナ」「元ヨメ」の存在が付きまとうでしょう。
元配偶者に対する嫉妬やこだわりを抱えたまま再婚しても、あなたは幸せになれません!真剣に結婚を考えているなら、元配偶者に対する嫉妬心や対抗意識は捨てるが勝ちです。
そうはいっても気になる、そんな時は、お相手と徹底的に話し合うことが大切です。元配偶者の持ち物を処分したり、どんな人だったか聞いたりする権利があなたにはあります。
実際に結婚してから後悔しないためにあなた自身のモヤモヤはすべて正直に相手に打ち明けておきましょう。
経済力をつける
一度離婚した相手と生活を再建するのは、並大抵の努力では出来ません。もしあなたが女性で、ご主人の稼ぎに期待したいとしても、最低限の経済力は確保しておきましょう。
離婚すると慰謝料が発生します。家や車、保険なども財産処分としてみなされ、貯金がほぼ無い状態のことも珍しくありません。子どもがいれば養育費も発生します。収入がすべて自分たちのために使えない可能性もあるのです。
それでも結婚したい時は、自分の経済力で支える覚悟が必要です。
子どもが欲しいのか、将来どうするのか、ある程度の計画を立てて話し合いましょう。お金の話は生臭いからと避けて通っていると、結婚してから後悔します。
あなたのご両親への配慮
お互いが再婚同士ならある程度の了解は得られるのですが、あなたが初婚でお相手が再婚の場合、あなたのご両親への配慮が必要です。いきなり大事な子どもがバツイチの相手を連れてきたら、ご両親はびっくりされるかもしれません。子連れ再婚の場合、全力で反対される可能性もあります。
それでもどうしても「この人と結婚したい」という気持ちをご両親に打ち明け、お相手との仲裁をしなければいけません。
意外と多いのが、初婚と再婚の結婚で「結納」「結婚式」をどうするかという問題です。再婚の方は一度やったから…と尻込みしがちですが、初婚の方は親が黙ってはいません。結納金や親戚への挨拶など、後々トラブルにならないようにきちんと話し合いましょう。
相手の状況に対する注意点
ご自分の覚悟が決まったところで、お相手の状況について考えてみましょう。あなたはどんな状況のお相手と結婚するのでしょうか?
子どもの有無
これは実際に目の前に迫ると、覚悟していても勇気のいる状況です。例え元配偶者に引き取られていても、面会交流で会いに来るかもしれませんし、養育費は消えていきます。引き取られた子どもたちとはいえ、再婚に全力反対されると、無理やり再婚することができなくなるのです。
再婚にあたって子どもが間に入る人は、自分の気持ちより子どもの気持ちを優先して下さい。一番の被害者は間違いなく子どもです。
家族との関係
あなたのご両親と同様、お相手のご両親も再婚に心配と不安があるはずです。きちんとご挨拶にうかがい、結婚までの段取りをきちんと行いましょう。
今どき同居は珍しいのですが、離婚の原因に相手の親との不仲も挙げられます。特に再婚の場合、親戚には二度目の相手ということで見比べられるかもしれませんが、親戚づきあいをおろそかにしてはいけません。
離婚を繰り返さないために注意すること
再婚は難しいと言われています。一度離婚した人が再婚しても、過半数が再び離婚するというデータもあるくらいです。二度と離婚を繰り返さないよう、出来る努力はきちんとしていきましょう。
以前の離婚理由と対策
あなたのお相手は、なぜ元配偶者と離婚することになったのでしょうか。その理由が自分に不都合な場合、正直に話してくれないかもしれませんね。
それでも、腹をくくって離婚理由をきちんと聞くべきです。離婚は両成敗ですから、お互いに悪い所があったのでしょう。お相手の言うことはあくまで理由の半分にすぎませんが、それでもまた離婚するのを防ぐ対策が立てられるはずです。
この時、元配偶者の話をすることを嫌がったり、隠そうとする人には要注意です。結婚に対するトラウマや、離婚したことの整理がついていない可能性があるからです。
いちいち元配偶者と比べて気にしない
一緒に生活していくと、お相手はあなたと元配偶者との差を実感するはずです。比べられていると思って落ち込んでいては、心臓が何個あっても足りません。
あなたより良かった点もあるでしょうし、あなたの方が優れている点もあるでしょう。万が一嫌味を言われても聞き流し、図太く居られるくらいでちょうどいいのです。
あなたの方がいいと言われてもぬか喜びせず、自分は自分だから…といつもフラットにいるよう心がけましょう。
経験者だから言えること
筆者は上記内容をすべて経験し、ひとつずつ問題を解決しながら再婚しました。それでも実際は毎日が驚きの連続です。もしかしたら初婚同士なら、こんな驚きはなかったかもしれません。
それでも「この人と結婚したい!」という自分の意志を最優先しました。とはいえ、離婚歴のある人との再婚はハイリスクであることは確かです。
もし離婚歴のあるお相手と再婚したいと考えている方は、自分のできる努力は怠らず、しっかり準備を整えていきましょう。