離婚の理由と原因。離婚経験者は離婚の本当の理由を絶対に言いません
結婚予定の相手が離婚経験者、いわゆる「バツイチ」である…昨今、このようなカップルが増えています。お相手がバツイチで自分が初婚の場合、一番気になるのはどうして離婚したのかということです。
筆者はバツイチの方とお付き合いしたことが何度かありますし、現在結婚している人はやはりバツイチです。しかし、今までの経験上、離婚経験者は離婚の「本当の理由」を素直に言うことはまずありません。
困ったことですが、デリケートな話題だけに追求するのも難しいものです。どうして本当の理由を教えてくれないのでしょうか。
元配偶者のことを悪く言う傾向にある
あなたが初婚でお相手が離婚経験者の場合、元配偶者に会うことなどまずあり得ません。積極的な交流は皆無でしょう。つまり、元配偶者の悪口は言いたい放題になるのです。
人は誰でも自分がかわいい
離婚の原因について話すとき、「俺が(わたしが)悪かったんだ」と非は認めつつ、やっぱり相手の方を悪く言う。離婚経験者はこういった傾向にあります。それは、誰でも自分がかわいいですから、元配偶者に悪者になってもらった方が楽ですよね。
特にあなたはこれから再婚してくれる人です。あなたによく思われたいに決まっていますから、どうしても自分より元配偶者に離婚の理由をなすりつけたくなります。
離婚は基本的に「両成敗」と心得よう
たとえ元配偶者の一方的な暴力、不倫、借金などが離婚の理由や原因だったとしても、離婚は基本的に「両成敗」です。
相手が犯罪クラスのことを犯したなら話しは別ですが、そもそもそういった相手を選んだのも自分の責任です。直接の原因が相手のせいでも、結婚生活がうまく行かなかった責任は 夫婦二人ともにあると思っていいでしょう。
離婚の理由はあなたのパートナーからしか聞けないことが多いと思いますが、両方から平等に理由を聞き出すと、片方だけでなく両方に非があることも多いのです。再婚してからそのことに気が付いて辛い思いをすることもあります。
決定的な理由は重たいことが多い。とんでもない「決定打」のこともある
再婚前提なら、前の離婚の理由を聞く権利がありますが、やはりどうしても話し合いにくい内容です。とてもじゃないけど再婚相手には言えない、そんな重たい理由のこともあります。
性格の不一致やただなんとなく合わないから、という理由で離婚する方もいるのですが、それは実際に離婚に至るまでの積み重ねにすぎません。細かな不満が蓄積したとして、本当に離婚してしまうなら、何かしらの決定打があるはずです。
そして、その直接の原因が、あなたに教えられないことがあります。ギャンブル、酒癖、浮気、家族との不仲・・・正直こんな理由はまだ序の口です。
不倫の末に自殺未遂ですとか、麻薬、同性愛、多額の借金などなど、聞いたら絶対に再婚しなかっただろう衝撃の理由で離婚している可能性も「ゼロではない」と心得ましょう。
そしてそういった事実は、一緒に暮らすようになってからはじめて浮上する場合もあるのです。
離婚経験者と再婚するのはハイリスクです。あなたに覚悟があるかどうか。それでも結婚する、というなら、自分の決断に責任を持ちましょう。
本当の理由を確かめる裏技
何があっても結婚する、という意志があり、それでも離婚の本当の理由を確かめたい人もいることでしょう。お相手の離婚が「調停離婚」なら、本当の離婚原因を確かめる裏技があります。
お互いが話し合って離婚する「協議離婚」、いわゆる円満離婚とは違い、「調停離婚」は裁判所で判決が下される離婚です。このため、慰謝料や養育費の法廷手続きの他、離婚に至るまでの過程を記した証拠書面が残っているはずです。
あなたのお相手にこの調停離婚書類を見せるよう迫ることもできますし、うっかり見付けて読んでしまうこともあります。筆者は部屋の掃除中、古い書類が出てきたなと思ったら正にその書類で、もちろん中身を熟読させて頂きました。
筆者が読んだ書類には、離婚に至るまでの過程とその理由が事務的につづられていました。そしてその内容は、パートナーから聞かされていた理由と異なりました。正確には、パートナーの主張はその通りでしたが、そこに元配偶者からの訴えも書かれており、その内容は初めて知る内容だったのです。
本当の理由が分かったその時、どうするのか?
筆者は再婚するにあたりパートナーと何があっても添い遂げる覚悟でしたので『ふーん、そっか、それが何か?』…程度の感想しか持ちませんでした。そして書類を読んだことはパートナーに教えず、内容は自分だけで飲み込んで消化しました。
バツイチと再婚して新生活を送るなら、以前の離婚理由を正確に知る必要があると思います。しかし、本当の理由を素直に言う人はまずいません。大切なのは、入籍してからその本当の理由を知った時、あなたがどうするかです。
パートナーが言う離婚の理由は真実の半分程度と心得よう
もしあなたが離婚経験者と再婚するつもりなら、お相手が言っている離婚の理由は「本当の理由の半分くらい」しかないと心得ましょう。もちろん死別などは話が違いますが、離婚した夫婦はお互いに非があったはずです。
例えどんな理由でも 再婚しようという覚悟を決めて、お相手が信頼できる人なのかよく考えて下さい。長い人生、過去のことを知ってショックを受けることもあるかもしれません。
それでも選んだのは自分自身です。同じ過ちを犯さないよう、新しい家庭をしっかり築いていきましょう。