娘の夢はピアニスト!サラリーマン家庭でどこまで支援できるのか!?
41歳主婦です。私には小学3年生の娘がおり、4才からピアノを習わせています。
本人もピアノが好きなようでよく練習していましたし、上手になるにつれてコンクールなどにも出るようになり、先日も某コンクールで金賞を受賞することができました。
大きなステージも経験した娘の夢はピアニストです。しかし我が家は普通のサラリーマンの家庭です。地方にで暮らしており、コンクールへ出る為だけでも大きな出費で 家計をひっ迫しています。
市からも遠征費の援助をいただいたり、教室の先生からも熱心な指導で応援を頂いていますので娘の夢を応援してあげたいのですが、この先の事を考えると答えが出ません。
夫婦二人の共働きに祖父母の援助を受けて今は何とか出来ていますが、我が家には息子もいますので、今後もずっと娘のピアノにお金をかけていくことはこの先出来ません。
娘にはかわいそうですがピアノをやめてもらったほうがいいのか、金銭的に無理のない範囲で細々と続けていくか、無理を承知で続けていくのか…と悩んでいます。ピアノの先生からは「彼女の才能の芽を潰すのか」と怒られてしまいました。
親として娘の為にどうしてもあげるのがいいのでしょうか?将来は娘が決める事ですし、頑張ってもプロのピアニストになるのは難しいでしょう。ただそこへ行くまでの過程をどうするべきかアドバイスをお願いします。
芸術関係でプロになるのは至難の業!ただ当人の意志が硬ければできるだけ支援を
現在の日本の状況だと、芸術関係でのプロになるということ自体、かなり難しいと言うしかありません。
お嬢さんはピアノの才能があると現在の先生にも応援され、しかも結果としてコンクールで賞も取っているとのことですが、これがプロの道につながるかは不明です。
まだ小学三年生ということで、この先当人の意識も変わってくる可能性もあります。当人が他にやりたいことが出来て、ピアノはもういいやということにある可能性もあります。
芸術関係というのは、才能の世界です。それに加えて、しっかりとした基礎も必要になってきます。
この基礎というのはどの世界でも、ピアノ以外の 例えばバレエなどでも同じことですが、毎日トレーニングしていないとあっという間に失われてしまうものです。
毎日の研鑽の結果得た技術に、才能が加わって初めて花が開きます。
しかしそれだけではありません。花の開くタイミングに合った後押し、もしくは幸運があって初めて芸術家として認められるのです。
スキルだけではプロにはなれません。この幸運とタイミングも ある意味「才能」と呼ばれる要素に含まれるでしょう。
コンクールもピンキリ。たくさん参加せず 絞ることが必要
今の年齢の場合、コンクールで審査の対象となっているのは、この内の技術の面です。音楽のセンスや芸術性については、まだ未知であると言っていいでしょう。
ただ金賞がでているとのことですので、確かに審査員には技術だけではない何かが心に残っての受賞だと思います。
そういった面からすれば、当人には確かに才能の芽生えがあると見ていいでしょう。
ただ経済的な面でなかなか…というのが悩みのようですが、コンクールなどへの参加を減らしていくのをおすすめしたいです。
というのも、小学生くらいが対象のコンクールの場合、結果として何かにつながることが少ないのです。
コンクールによっては、海外留学や奨学金の授与、国内の大学の推薦などが副賞につくことがありますが、そういったコンクールでない場合、単に履歴書にそのコンクールの結果が書ける程度のものにしかなりません。
小学生あたりが対象のものには、単に賞状が出て終わり…というものがほとんどなのです。
ピアノの先生としては、その先生の評価にもつながるので、教え子にできれば色々なコンクールで賞をとってもらいたいという気持ちもないではないのです。
しかし家庭の経済面で苦しく、また賞の結果が単に金賞をとったというだけのものなら、コンクール自体の参加を減らしてみませんか。
その分を、普段の稽古につぎ込んであげてください。
子供の将来を見据えて動く!今だけにとらわれないことも大切
この先お嬢さんが成長していくにつれ、中学・高校…と当人の好き嫌いも趣味も変わりますので、ピアノに関する気持ちも、どこまで続くか不明です。
大学入学まで続くようなら、それこそ当人の気持ちが本物ですので、しっかりと後押ししてあげたいですね。
ただここでも「うちはお金持ちではないので公立の芸術学部にしか行かせてあげられない」と釘をさしておくことも忘れないようにしたいですね。
「そこまで頑張って 初めて好きなピアノの道に進めるのだ」ということを当人も親御さんも今から心に留めておくのがいいでしょう。
そして大学で学ぶことが出来るようになれば、うまく行けば プロの楽団員になることも可能です。また音楽教師やピアノの教師になることも可能になります。そちらの道も拓けてくるので、もし頑張れるならそこまでやってみてください。
こう言ってはなんですが、天才というのは世間にゴロゴロしているものではありません。いくら才能があるといっても、小学生で楽団デビューやソリストなどということはないのです。
子供時代にはできるだけ技術と基礎と音楽性を養ってあげることが大事です。
焦らずに、コンクールなどは今のところはスルーする方向で、当人の意志がしっかりするまで見守ってあげるのがおすすめです。
「才能を潰すのか!?」と先生に言われたということですが、ならばその先生は娘さんの将来を完全に保証してくれるのでしょうか?娘さんに奨学金を出して、育ててくれるのでしょうか。
そんなことはないですよね。
あまりにしつこくコンクール参加とかをすすめるようでしたら、先生の変更も考えてみたほうがよろしいと思います。
今すぐどうのこうの…ではなく、10年後の当人の可能性を考えてあげること、それを見据えて今のアクションを厳選することが大切です。