5歳児のきつい口調が気になりすぎる!
32歳主婦です。5歳の娘のお友達への口調に悩んでいます。
言葉がたくさん出るようになった2歳頃から 娘からお友達への言葉がきついのが気になる悩みです。
娘は1歳になったばかりの頃から保育園に入れていたこともあり、ぬいぐるみ相手のおままごとの中でも 上のクラスのお友達や先生の真似もよくしていました。
そういった影響かな?成長とともに落ち着いてくるものかな?とずっと見守ってきましたが、なかなか改善されません。
ただ、やみくもに何でもかんでもきついことを言っているわけではなく、言っていること自体は理屈が通っていて、正義感からつい思ったことを指摘してしまうという性格ゆえだと思われます。
しかしそういった場面に出くわす度に、私は娘に「言っていることは合っているんだけど、そんなに強くお話されたらお友達もびっくりしちゃうよ。もう少し優しくお話できたらもっと素敵!」と幾度となく話してきました。
娘もその時は気をつけて優しく話しているのですが、数分後にはまた元通り…というのが現状です。
最近は毎日のように同じことを言う私に「もう分かったから!」と娘から話を切り上げられてしまいます。
保育園の先生は「正義感が強いのはA子ちゃんの個性。いいところでもあるので、見守って伸ばして行きましょう」と仰って下さるものの、親としてはあまりに口うるさく言う娘を疎ましく思うお友達が出てくるのでは…と心配です。
幸い今のところは娘が仲間外れにされるようなことはなく、どのお友達とも仲良くやっているようではありますが、この先が心配です。
娘にもう少し優しく話せるようになってほしいのですが、どのような声かけをしたらいいのかを知りたいです。
なぜ悪いのかが分からない5歳児…伝え方のアプローチを変えてみては?
保育園や幼稚園に通うようになると、沢山のお友達や大人との関わりの中で、いろいろな言葉遣いを覚えてきます。
4~5歳の子供は、程度の差こそあれ、使って欲しくない言葉や表現を多く使うようになり、親をびっくりさせるものです。
それでも6歳を過ぎるころには、ほとんどの子供は使ってはいけない言葉を理解し、使わなくなっていきます。
それは、5歳ころまではわからなかったことが、成長するにつれて徐々にわかるようになってくるからです。
4~5歳児は自分の言葉が相手にどう影響するかわからない
4~5歳児は自分の意志を単語ではなく、しっかりと文章にして表現ができるようになります。
しかし、自分の発言で相手がどのように感じているか、その言葉の影響力を知る力はまだ未発達なのです。
テレビのタレントや保育園のお友達が使っている乱暴な言葉を真似しているとき、子供はもちろん意味が分かって使っています。
でも、その言葉を使うことで相手がどういう風に感じるのかはまだ分からないのです。
あなたの子供が、どういう経緯できつい言葉遣いになったのかはわかりませんが、そのことをあなたに指摘されたとき、子供はどう感じているのでしょうか。
子供は、なぜいけないのか理由が分からないため困惑しています。
4~5歳くらいの子供では、言葉遣いが悪いとか、急に悪くなったというのはよくあることです。
それは家族との関わりよりも、年代の同じ保育園や幼稚園の子供たちとのコミュニケーションが増え、そこでの人間関係がより強くなってきたことによります。
色々な言葉や言い回し、表現を聞き覚えることで、普段使わない言葉に「おとなっぽさ」を覚えることも要因です。
それでも、絶対に使って欲しくない言葉を使ったときには、必ず伝えてあげてください。
絶対に使って欲しくない言葉の基準は人により異なりますが、「死ね」とか「バカ」など、人を傷つけるだけの言葉を使ったときは叱ってあげることが必要です。
ただ、この時も感情的にならないことが大切です。
なぜなら子供は「死ね」の意味は何となく理解していますが、それを言うことがなぜいけないことなのか、まだ理解できないからです。
それでもしっかり目を見て真剣に伝えてあげることで、母親が使って欲しくないと思っているということはわかってくれるはずです。
5歳の反抗期でそれでも使い続けてしまったり、忘れてしまってまた同じように使ってしまっても、悪い言葉だということが分かっていれば、そのうち使わなくなります。
6歳を過ぎると相手の様子をうかがうようになる
4~5歳で悪くなった言葉遣いも、大半の子供が6歳以降には治っていきます。
なぜ悪いのかという理解力が付いてくることも大きいのですが、6歳ころになると、自分が使った言葉や表現で、相手がどういう反応を示すのかを観察するようになるからです。
あなたは子供が使って欲しくない言葉や表現をしたとき、ちゃんと伝えてあげていますよね。
それはとても大切なことですし、まだあまり理解できないながらも、それが悪いことだということは子供は理解できているはずです。
あなたの子供は、徐々に成長するにつれ、自分が使ったきつい言葉遣いでお友達がどういう反応をするのか、観察するようになります。
お友達が機嫌が悪くなってしまったり、泣いてしまったりしたときに、この言葉遣いはお友達を傷つけてしまうということが分かります。
そのときはじめて、あなたが教えた悪いことだという意味を理解することができるようになるのです。
そうやって学習を繰り返しながら、成長と共に空気を読めるようになっていくものです。
注意の仕方はアプローチをかえてみて
あなたの娘さんは正義感の強い子供なのですね。保育園の先生はそれを見抜いており、それを伸ばそうといっています。
保育園の先生も、毎日のように子供に同じことを言っているあなたのストレスを感じ取っているのです。
あなたの負担にならないよう「良いところを伸ばしていこう」というアドバイスは的確なもので、よくあなたと子供を見てくれているのでしょう。
あなたの子供は、徐々に自分の言葉で相手を傷つけていることに気がつくようになります。
その気づきを助けるために、悪い言葉を指摘するだけではなく、あなた自身も悲しい顔をしてみたり、場合によっては泣いたふりをするなどして「相手が悲しむ」姿を見せることも時に必要です。
きっとあなたの子供は、あなたが教えてきた悪いことだという意味を理解するようになりますよ。