自殺の名所の恐怖体験!意気がって悪戯した友人に降りかかった怪異


自殺の名所30歳男性です。これは13年前に、当時高校生だった私と友人の身に起きた恐怖体験です。

東京都O市には、東京でも1、2を争う自殺の名所であるO橋があります。

そこは私の家から近く 最寄り駅までの通学路の途中にあります。

この橋については近所で様々な噂を聞いていましたが、私は特に何も経験したことがないので、通学中に怖いと感じることはありませんでした。

自殺の名所

画像はイメージです。

自殺の名所とある雨の日に、私は下校中に地元駅で仲の良い友人と出会い、一緒にO橋を通る帰路に着きました。

時間帯は16:00くらいでまだ暗くはなく、友人が一緒でしたから O橋を通る時も特に怖くありませんでした。

橋の中央に差し掛かった時に、片隅に花束が添えられているのを見つけましたが、この橋ではそれは割と当たり前の光景ですから驚きはしませんでした。

しかし友人がその後に驚きの行動を取ったのです。

友人は、添えられた花束に近づくと、その花束をわしづかみ、突然橋の下に投げ落としたのです。そして橋の下に向かって唾を吐きました。

さらに彼は私に向かって強がった態度を見せました。

俺の祖父は寺の住職をしているんだ。幽霊なんか、全然怖くない。

祖父が寺の住職だろうがなんだろうが、私は内心「これはヤバいんじゃないかな」と思っていましたが、黙ってそのまま橋を渡りきろうとしていました。

自殺の名所

その時、突然怪音が私達を襲いました。

へーーーーーベェーベッべッベェーーーーーへーーー

その音の発信源は、私がカバンにつけていた「ヘェ〜ボタン」というキーホルダーでした。

このキーホルダーは当時人気のテレビ番組だった「トリビアの泉」のグッズで ボタンを押すと「ヘェ〜」と鳴るものでした。

ふつうは「へぇ」と1~2秒くらい鳴る短いものですが、その時は橋を渡り終わっても1分以上鳴り続けていましたし、途中、「ヘェ〜」が「ベェッべ」のように雑音混じりの不気味な音もしていました。

その時に雨が降っていたので友人は「ショートしたんじゃない?」と言うので、私も「そうかもしれないな」と思っていました。

その日は、そのヘェ~ボタンのショート以外には特に異常なことは私には起きませんでしたが、翌朝家族の驚く声で目が覚めました。

どうしたのかなと様子を見に行くと 外はからっと晴れ上がっていて周囲は乾いているのに、なぜかうちの家の玄関前だけがびしょ濡れになっています。

「なに、これ?」と家族は不思議そうにしていましたが、私は昨日の一件があったので「もしかしたら・・・」と不安な思いに駆られました。

自殺の名所

私に起きた怪異はこれだけでしたが、2日後に友人から電話がかかってきました。

お前・・・大丈夫かよ?
ん~、なんかよくわかんないけど、昨日の朝、玄関前がびしょぬれだったんだよな。晴れてるのにそこだけびしょ濡れって意味わかんなくて。なんか気味悪くてさ。
お前もか!?

「お前も?」って一体!?友人にそう言われて 私は背筋に冷たいものが走るのを感じました。

俺はこれから祖父の家に行くんだ。念のために、お前も一緒に来いよ。

・・・と言われ、私は友人と待ち合わせして彼の祖父の家に行くことになりました。

すぐに友人の母親が運転する車が迎えに来てくれました。

お寺に向かう道中で、友人はあの日の夜に自分に起きたことを話してくれました。

友人宅では、あの日以来 誰もいないのに呼び鈴が鳴ったり、窓ガラスがガシガシ揺れたり、人影が外の窓を動くのを頻繁に目撃したり、怪異現象が後を絶たないというのです。

特に夜になると窓を叩く音はエスカレートして、原因がわからず気味が悪いままで、家族全員が精神的に疲弊していると。

自殺の名所

自殺の名所怪奇現象に困り果てた友人の家族は 母親の実家の祖父に視てもらうことになったのです。

友人の祖父は寺の住職をしており、霊感が強い人ということでした。

お寺に行くとばかり思っていたのですが、私たちが実際に訪れた場所は寺の横の祖父の自宅でした。

住職は怪異現象のことはすでに電話で聞いていたようです。

私たちが到着するや否や、住職は何も言わずにしばらくじっと孫(=友人)を凝視していましたが、しばらくしてこう言いました。

一緒に謝りいこうか。車で待ってなさい。

私達は言われるがままに車で待ってると助手席に住職が乗り込み、あの橋に向かって出発しました。

車内では誰も口を開かず静まり返り、緊張感に包まれていました。

私は内心「あれ?寺に来た意味があったのかな?」などを考えていましたが、しばらくすると、住職が友人に尋ねました。

悪戯したんだな?

友人は、黙っていました。

悪戯して、怒らせたんだな?
・・・はい。

友人はうつむきながらぽつりと答えました。

いたずらって何!?

すかさず友人の母親が聞き返してきました。

この時、私ははじめて、すべての事の経緯を母親にも祖父にも説明していない友人に気がつきましたし、それと同時にこの住職の霊感のすごさにきづきました。

友人はそれから事の経緯を話し始め、自分がどうして「悪霊」に取り憑かれたのかという旨の説明をしました。

説明を終えると母親は怒り心頭な様子を見せましたが、それよりも真っ先に声を荒げたのは住職である祖父でした。

ばかもの!その方は悪霊ではない。悪はお前の方だぞ。謝るのはお前だ。敬意を払いなさい!
はい…
その方だって元々は人なんだ。話してわからぬ人はいない。誠意を持って接しなさい。

自殺の名所

橋についた一同は、車を降りてあの現場に行きました。

私と友人で途中で花屋で買った花を添え、友人と私は謝罪しました。

すみませんでした。

そのあと、住職はその場で読経を始めましたが、それにあわせるかのように友人の母親の様子がおかしくなり、突然涙を流し始め、繰り返し同じことを言い続けていました。

悔しかったの。悔しかったの。私も母だから。くやしくてくやしくて・・・

私と友人は母親の急変に驚いていましたが、祖父はそれに構わず読経を続けていました。

しばらくすると母親は静かになり、手を合わせて涙だけを流していました。

そこで祖父は読経をやめ、孫に向かって

もう悪さをするなよ。

友人はコクリと頷きました。

それから祖父は自分の娘(友人母)に近づき、肩に手を添えてなだめていました。

お前も母親だからシンクロしたんだな。もう大丈夫だから。

自殺の名所

自殺の名所そのときの私には友人の母親や住職が言っている言葉の意味がわかりませんでしたが、後日聞いた話では あの場所でお亡くなりになった方も母親だったそうです。

あの霊の思いが一時的に友人の母親の口を借りて出たものであり『友人の仕打ちは悔しくて悔しくて仕方なかったけど、子供が大切な母の思いには共感できるから許すことにする』という意味合いだったということです。

謝罪以降、友人宅での怪異はぴたりとおさまりました。

私も怖い経験をしましたが、この体験を機に 亡くなった方に対する敬意を持つことの大切さに気づきましたから、いい人生勉強になったと感じています。