不倫で堕胎・中傷・周囲の冷たい視線
私は20代前半(大学生)の頃、アルバイト先の先輩の紹介で40代前半の男性に出会いました。
今まで同年代の男性との関わりが多かった私は、年上の男性の落ち着いた雰囲気や同年代にはない大人の色気や気持ちの余裕を感じ、会う度どんどん彼に惹かれていき、付き合うことになりました。
しかし後にアルバイト先の先輩から、彼が妻子持ちだと聞かされました。
私はその時点で彼と別れようかと迷いましたが、彼からの熱烈なアプローチに流されてしまい、そのまま関係を持ち続けてしまいました。
そして 当時一人暮らしをしていた私のアパートに、彼と半同棲という状態で共に生活していました。
時々、彼の妻から
と怒りの口調で電話が入ることがありましたが、彼は上手くその場をかわし、半同棲生活をやめようとしませんでした。
私は度々
と促しましたが、彼は
と、家に帰るのは週の半分でいいと言い、私の言うことを聞いてくれませんでした。
そして、ずるずると交際し続けて3年が過ぎた頃、私の生理が止まりました。
予想外ではありましたが、好きな人との子どもを妊娠したかもしれないと 私は嬉しい思いでいっぱいになり、仕事から帰宅した彼にすぐ妊娠の可能性の報告をしました。
しかし、彼の表情は曇り
と告げられました。
彼のその言葉で 子どもを堕胎することになるのか、一人で育てていくのか、いろんな考えが頭をよぎり 涙が止まりませんでした。
数日後、まだ妊娠が確定したわけではないということで再度産婦人科へ向かいましたが、産科医からは「妊娠しています」と言われ、私は何も言わず診察室を出ました。
泣きながら帰宅し、彼の帰りを待ち、その日の夜、彼に妊娠と診断されたことを告げると彼は
もしかしたら・・・と思っていた答えに 頭が真っ白になりました。
そして数日間考えに考えた末、当時大学生で、小さい頃からの夢だった職業の就職試験や卒業を控えていた私は、子どもを一人で育てることを選ばず、誰にも言わず、中絶手術を受けました。
それによって、彼にとって私は恋人ではなく愛人だったのだと目が覚め、彼の顔も見たくないと思い、彼に別れを告げました。
すると、彼はその場ではそれを受け入れてくれたのですが、それだけでは済みませんでした。
私の「元彼」と名乗る人から、母の元に変なメールが来たという連絡が入りました。
交際中に私からお願いすることはなかったですが、彼は様々なものをプレゼントしてくれることが多々あったので、きっとそのことを言っているのだろうと思いました。
母には全てを打ち明けると呆れられました。
手術後の体調が回復し大学に行くと、周囲の好奇の目が私を待ち構えていました。
私が大学を欠席する前、友達に「生理来てないんだよね」と何気なく話していて、その後にしばらく休んでいたため「妊娠したのではないか」「年配男性と街中を歩いている様子を見た」「A子は不倫している」などの噂が広まっており、まわりからの冷ややかな視線を向けられて、苦しい日々を送ることになりました。
不倫は遊び。不倫相手は離婚をしない
不倫相手から「結婚しよう」と言われても、まずは妻との離婚という問題があり、スムーズに結婚できるわけはありません。
というより、そもそも不倫相手は離婚する気がないのです。
子どもの親権やお金など様々なことがからんでくるので、離婚するには大変な労力がいります。
たとえ長年連れ添った妻への愛はないといえども、縁を切るとなるとなかなかむずかしく、離れにくいもので、結局は離婚はしません。
実際、私のまわりでも不倫をしている子は数人いますが「結婚しよう」と言われているにも関わらず、離婚の話は進まないですし、長年交際していても結婚できた事例は見たことがありません。
最近は、20代の若い女性が40代の男性と不倫するケースが多いとよく聞きますが、最初は大人の男性に魅力を感じていたとしても、どこかで年の差は感じてきます。私もそうでした。
アクティブなデートを楽しんでいるとき、年配の彼はすぐ疲れてしまい、腰が痛いだの膝が痛いだのと口々に言い、隣でそれを聞いていた私は、とても気分が悪かったことがあります。
夜遅くまで遊んだ次の日は疲れが抜けきれず、だるそうにしていることがありました。
さらに、普通のカップルのように二人で写真を撮っても、背徳感から友達に見せられません。
街中で大学の友人に見られた頃の彼は50代になったばかりのおじさんでした。
年の差を冷静に考えれば もし彼と結婚したなら 自分が定年する頃には彼の介護をするかもしれないわけで、それを思うとゾッとします。
一時「彼と別れた方が良いのか」とかなり悩んだことがありましたが、そのときに思い切って縁を切っておけば 後々こんなに苦しい思いをすることもなかったのです。
それを思うと後悔の念でいっぱいです。
不倫の代償は大きい
不倫相手の妻に自分の存在がバレてしまったら、多額の慰謝料を請求されるかもしれません。
彼の妻に私の存在がバレてしまったとき、私は彼を通して奥さんから
と何度も脅されていました。
最終的に私は慰謝料を払うこともなく、直接会うこともなく別れましたが、彼と妻が話す電話ごしに聞こえる私に対しての
の怒鳴り声が未だに耳に残っていて、思い出すとつらいです。
あの時別れずにいたら、きっと私は多額の慰謝料を払うことになっていたと思うと怖いです。
もし、現在不倫をしていて、その相手との結婚を望んでいるのなら、諦めた方が良いと思います。
結婚できる確率はかなり低いです。
結婚してパートナーとなったとしても、不倫する人は他の誰かとの不倫を繰り返すかもしれません。
彼も、私と別れてからですが、また他の若い子と不倫していたようです。
不倫がバレると友達、家族の信用を失います。
それでも良いというほどの決意があるのであれば 自己責任で不倫相手との関係を続けても良いと思いますが、先のことを考えると幸せにはなれません。
やはり友達や家族に胸を張って紹介できる人とお付き合いし、みんなから祝福される道を選ぶことが幸せです。